2010年3月19日金曜日

ザ・チョイス!! 富か無一文か?

ところで、モトローラは1970年代までテレビを製造していて、74年に松下電器に工場を売却して撤退したそうな。
その年に8ビットCPU MC6800をリリースしておりますね。会社はより付加価値の高い事業にシフトし、テレビを製造していた従業員は松下に売り渡したと。ちなみに2つあった工場のうち1つは2年後に閉鎖されたそうで。

比較優位に基づくと、モトローラーはテレビより半導体チップの生産に注力したほうがいいと。そしてこれまでテレビを作っていた社員は職を失い、マクドナルドでハンバーガーを焼いたりして生計を立てることになるがこれもやむを得ない。
テレビを組み立てていた労働者を再教育してCPU工場で働かせるにはコストがかかり過ぎて無駄だから。
でも、彼らの子供たちは、テレビ工場以外の仕事を何か選んできっとハッピーになれる。
もし政府がテレビ産業を保護していれば、彼らが失業することもないが、同時に彼らの子供世代がもっと生産性の高い仕事につく機会を奪うことになる。

・・・これを活力ある自由な社会と呼ぶのはいささか疑問です。なんだか一部の人が著しく損しているように思うし、第一失業者の子供が高度な教育を受けられるとは思えない。貧困のスパイラルに突入するだけじゃないのかなあ。

未来の時間軸も含めて、幸福の総量が最大になるようにしたいけど、自由貿易だけでそれが実現するのかしら?リカードさん!(写真の人)

0 件のコメント:

コメントを投稿