学校教育にあっては、個性を大切にするとは、人としてそれぞれの違いを認めるということではない。
それは、昨今の運動会で順位をあえてつけないというこだわりにも端的に現れているよね。
そういう慣れ親しんだ文脈で、「比較優位」という言葉を聞くと、他人より優れていることと考えてしまいそうだが、経済学上の「比較優位」はこれとは全く違う。
それぞれのひとが、自分の一番得意なことをして助け合うと社会全体がうまくいく、という考えが比較優位論だ。
なんでも出来る人は、全部自分でしたほうが早いと思いがちだが、たとえ自分より不器用な人にでも、そのひとに頼める仕事は頼んだ方がいいのだ、ということを言っている。
おお!すばらしいではないですか!
自分なりのやり方で社会に貢献することが、みんなにとってもいちばんいいことだなんて、親でも言ってくれません。
しかしこのすばらしい世界にはなかなかシビアな一面があったのです。
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