小説の舞台のアルザスはもともとフランスとドイツが取り合いをしていた地域で、言語的にはドイツ語圏にあるらしい。
当時フランス領だったアルザスがドイツ軍に侵攻され、ついにフランス語の授業を教えることができなくなった。戦争によって母国語を奪われる悲しみが良く伝わる、大好きなお話でした。・・・もっともこの人たち、もともと母語はドイツ語なんですが。
フェヒテはアルザスはドイツ領と主張していていて、その根拠としてギリシャ直系のゲルマン魂を共有する民族はひとつの共同体なんだと言っている。ドイツ語を話せばドイツ人、ということだろうか。
なぜゲルマン民族が古代ギリシャの系譜になるのかよくわからないのですが、まあ神聖ローマ帝国と自称していたくらいですからね。
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