ルモンドディプロマティークの配信によると、昨年認可されていた遺伝子組み換え茄子の商品化が世論の反対で、今年2月にとりあえず差し止めとなったそうな。
このGM茄子はインドのマヒコ社がモンサントと共同開発したもの。
害虫に強く、農薬の使用量を大幅に減らせるうえ収量も2倍で生産性は抜群だ。
人口増と食糧難のインドにとって生産性の高い野菜の育種は絶対必要なはず。
しかし遺伝子組み換え技術に対する不信感は根強いようだ。
アメリカは2005年に米印農業知識イニシアティブを取り交わし、GM作物のインドでの普及を目指している。遺伝子組み換え作物の普及で農業生産性が上がれば食糧問題は解決し、同時にアメリカに莫大な農業市場が開かれるという図式だ。
しかし2008年に国連機関?は「開発のための農業に関する知識・科学・技術に対する国際的検証」というレポートを提出し、これまでの大規模農業経営が環境に大きな負荷をかけていること、貧困問題を解決できていないこと、遺伝子組み換え作物については慎重に評価すべきであることを指摘している。
そんなこんなで遺伝子組み換え作物の普及は一筋縄ではいかないようだ。
写真はマヒコ社の社長令嬢とGM茄子。
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