2010年6月13日日曜日

シラノドベルジュラックの涙

たまに「何か泣ける映画知ってますか?」と聞かれるが、そんな時はだいだいなんでも泣いている、と答える。つまんない映画でも結構うるっとする方なので、あまり私の感想は当てにならないのだ。
それに泣ける映画=良い映画ではない、と思っているし、映画に泣きを求めること自体に違和感を持っている。
シラノドベルジュラックは、そんな私にも思い出深い泣きの映画だ。
容姿にコンプレックスのあるシラノがいとこの幼なじみに告白できないでいるうちに、彼女を見初めた職場の後輩のキューピット役をするはめになる、というストーリー。
シラノの代筆するラブレターが格調高くすばらしい。
設定を現代の消防士に翻案した「愛しのロクサーヌ」というハリウッド映画もあるが、こちらはモリエール風のコメディになっていて、まったく趣が違う。(テレビで見たが面白くなかったです。)

しかし主役がジェラールドパリュデューなので鼻がでかくても違和感ないし、ふつうにハンサムだ。だから何を気にしているのか、よくわからないのだが、まあ顔の悩みは他人には分からないということだろう。

シラノは実在の人物で月世界旅行というSFの著作が岩波文庫にあるそうだ。
映画で描かれている材木の落下事故も実話だそうだが、いとこのロクサーヌは架空の人物で、実際のシラノはホモ野郎だったらしい。

スティングのロクサーヌという曲があったなあ、と調べると、やはりシラノのロクサーヌから採られているそうだが、パリのたちんぼへの恋を歌っている。
Roxanne, you don't have to put on the red light
Cause these days are over
You don't have to sell your body to the night
Roxanne, you don't have to wear that dress tonight
Walk the streets for money
You don't care if it's wrong or if it's right
Roxanne, you don't have to put on the red light
Roxanne, you don't have to put on the red light
(Roxanne) Put on the red light, (Roxanne) put on the red light

どうも英語はよくわからない。買った女をベットで口説いてるような感じだが、時間延長して!と言っているようにも。
さびは、あかりをつけないで、と聞こえるのか、明かりをつけて、と聞こえるのかどうなんでしょう。

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