2010年6月26日土曜日

エリックドルフィ−メモリアルの思い出

エリックドルフィーの代表作を問われれば、大方はOUT TO LUNCH やFIVE SPOTなどこてこてのドルフィーサウンドを堪能できる盤を挙げられるだろう。
もちろん異論はないのだが、コンポーザーとしての一面も伺い知れるこのアルバムをぜひ紹介しておきたい。
これは私が初めて聞いたドルフィーの録音でもあるが、振り返れば全くの異色。ライナーノーツにおいてですら、聞いていてイライラすると酷評されている始末だ。前述の代表作から期待するとかなりがっかりすることは間違いない。そもそもこのアルバムはドルフィーが逝去した際にレコード会社が急遽追悼盤として制作したもの。それが従来のドルフィーのイメージからかけ離れた曲想のものばかりでは、商売優先の駄盤と断ずるひとがいても止むなしか。
しかし、フランクザッパにエリックドルフィーメモリアルバーベキューという曲があり、それでわたしはこのアルバムに興味を持ったのだった。ザッパが認めるジャズはどんなものだろう?と思ったわけだ。
短いアルバムだが、1曲目のミュージックマタドールが名曲だ!と断言したい。

ところが今検索してみると、まったく内容が違うエリックドルフィーメモリアルという盤があるではないか!
こちらは、ファイブスポットのアウトテイクを収めたものらしく、どうやら普通の名盤のようだ。なかにはメモリアルアルバムと間違えないように、とコメントしている人もいる・・・
さて、ザッパに料理したメモリアルはどっちなんだろう?・・・!


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