校庭で遊ばせていいのか?という問合せに答えたものだそうだが、その数値がなかなか革新的だ。
この「革新的」とは安全性についての「保守的」な考えに反対の意味としての「革新的」である。
考え方として、年間の外部被曝許容量を20ミリシーベルト、そのうち8時間を校庭で、残りを屋内で過ごすと仮定。で、校庭1時間あたりの線量を逆算したそうだ。
その値は3.8マイクロシーベルト/時。ラジオで聞き流すには違和感のある数字だ。
ここでの疑問は
1. 20ミリシーベルトという許容値は子供に対して妥当か?
2. 校庭が基準値越えなら年間の被曝線量が20ミリシーベルトを越える環境であるだろう。校庭で遊ばないという措置で十分なのか?避難するべきでは?
3. 建物内は被曝線量が低いという計算は現実的だろうか?花粉症でくしゃみがでる部屋なら放射能のチリも当然はいりこんでいるだろう。手洗い、マスクで花粉症が防げますか?
4. 校庭の放射線量が自然に下がるはずがない。放射能をもったチリは地面に積もるだけ。(チリを掃除したらどこに捨てればいいのかしら。)
5. 地面に放射性物質がつもっているのに空間線量の測定だけで判断していいのか。
風でホコリが舞えば線量は上がるだろう。風がなければ下がるだろう。それで安全と言えるのか?
6. 食品からの内部被曝を考慮していない。
20ミリシーベルトというぎりぎりの線量を前提に基準を定めたこと自体が、事態の深刻さをうかがわせる。
過剰に反応しないで、という呼びかけは、しょうがないからあきらめて、とも聞こえる。
果たして、子供に対する大人の態度として適切を言えるだろうか?
絶対安全はない、という言葉の意味を取り違えているように私は思う。
放射能のチリは掃除すればいいそうだ。
文科省の基準を免罪符にせず、学校現場では教室や校庭をきれいに清掃するなど減放射能の取り組みも大切ではないだろうか。
それが長い目で見て、文科省から子供たちを救うことになると思う。
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