2010年4月4日日曜日

非実在児童ポルノと頽廃芸術

ヒトラーがクレーやカンディンスキーのような抽象絵画を頽廃芸術として取り締まったことがあった。
スターリンも同じ様なことをしたのでロシアでも、シュプレマティズム(至高主義)から労働者の生活を描くような分かりやすく健全な絵画が主流となった。
ヒトラーやスターリンは健全な労働者の育成のために、それにふさわしい絵画、音楽を提供しようとしたのであって、べつにメディアを使って市民を洗脳しようとしたわけではない。ただ、正しい価値観に基づく表現を擁護し、一部の人の不健全な趣味し好に対し、はっきりとNO!を突きつけただけだ。

戦後ヒトラーのあらゆる所業は全否定されてきたわけだが、21世紀も10年経って、皮肉にも一定の評価をせざるを得ない状況になった。

目的が正しくても考え方が間違っている。
問題に対して正しくアプローチしなければ望んだ結果は得られない。
道徳的な正しさを創作物に要求しても徒労に終わるのは明らかだ。
表現の自由とのトレードオフを論じる前に、何の効果があるのか明確にするべきだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿