2013年7月15日月曜日

アンドレアスグルスキー展 に行ってきました

グルスキーも一種のジョイントフォトだと思うが、ホックニーとの違いはつなぎ目をきれいに処理して視線の運動の痕跡を消しているところだと思う。
ホックニーにおいては親密さを生み出す手法が、グルスキーではあり得ない体験のイリュージョンをを生み出している。
北朝鮮のマスゲームの写真では、デジタル職人ぶりが度を越していて、鑑賞しているひとのなかに、コピペの指摘をしているひとがいました。見るひとが見るといろいろ分かるようです。

わたしは普段あまり作品の解説は気にしないのですが、今回は何を撮ったのかすごく気になり、いちいちタイトルを確認したりしました。
一見、そのまま撮っているだけのようでも、実際はかなり作り込んでいるようなので、そのイメージの具象性と作品全体としての抽象性とのギャップに戸惑うのかもしれません。
それにしてもみなさん楽しそうに鑑賞していたのが印象的でした。作品に近づくなと注意されているのに、ついつい指をさしてここがどうこうと話込んでいるひとが大変多い。こんなに盛り上がる写真展は経験ありません。乃木坂、国立新美術館にて。

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