2011年7月17日日曜日

過去を書き換える政府

放射性物質に汚染された稲わらを家畜に給餌していた農家について、枝野さんはそんなことがないよう周知していたと認識してたとか。

農林水産省は事故発生からそうそうに、麦わらについては指導していたが、稲わらについては盲点だったと説明。

ところで、6月6日の農林水産省の『原発事故の影響下での農作物の作付に関するQ&A』を読むとこんなふう。




Q 麦類を収穫した後に、わらを飼料として利用してもよいですか。 
1 わらを飼料として給与することについては、粗飼料中の暫定許容値 
を目安に利用が可能かどうか判断をする必要があります。 
2 大気中の放射線の量が通常より高いレベルで検出された地域につい 
ては、各県が粗飼料中の放射性物質の濃度を調査し、その結果を踏ま 
え飼料利用の指導を行っており、麦わらについても今後具体的な指導 
を行うこととしていますので、それまでの間は家畜への給与を控えて 
ください。


ここでは、大気中の放射線の量が通常より高い地域に、とあります。
はたして事故発生から1週間、空間線量が高い地域とはどこを指していたのでしょうか。


これは事実を隠蔽し、情報を操作して国民を安全に誘導しようという政府の基本方針が招いた事故です。
事故対応のうそ、でたらめを認めず、これを農水省の「盲点だった」で済ませようとする政府はいま、モラルハザードに陥っています。

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