弘前大学医学部の収蔵フィルムで、翻訳にも協力しています。
アテネフランセで14時開始、20時終了。上映6時間、2時間おきに5分間休憩を挟みながらでしたが、飽きずに楽しめました。もっと長くても良いかな、と思える絶妙な長さです。
臨死(near death)体験というと、死後の世界を垣間みた〜というようなお話を連想してしまいますが、これはベス・イスラエル病院の内科集中治療室に取材した終末医療をテーマにしたもの。
見ながら、病院で面会した祖母を思い出してすこしウルっと来ました。周りでも鼻がぐずってくるひとが多かったようで、いつものワイズマン映画なのですが、それぞれ思うところがあったようです。
どこまで治療すべきなのか、患者本人の意志は?という問いを中心に動いているのですが、患者の立場からは「治療のゴールを決めましょう。チューブを入れますか?」という質問の意味をきちんと理解することはとても難しいと感じました。いきなり入院してこう聞かれても、「健康になって普通に生活したい。」としか最初は言えないですよね。質問の前提が余命3ヶ月くらいですが・・・とはっきり共有できればシンプルですが、それは確立の問題で目の前の患者に無条件に当てはめられるものではないという議論もでてきます。そしてそのあいまいな説明が患者や家族に間違った期待を抱かせることがある、とも。
ワイズマン映画には珍しく、ラストシーンでは字幕で入院患者さんのその後に触れています。ピーピー絶え間なく鳴るポケベル?が印象的です。
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