新聞の書評に惹かれてミルトンフリードマンの『貨幣の悪戯』を読んだのは、20年以上も前のこと。
当時大学の教養部で経済の講義を2コマとっていたのだが、どちらもマルクスだった。
と言う訳で、初めて知った普通の?経済学がミルトンフリードマンだったのだが、これもあっさり挫折した。
この本で、フリードマンはヘリコプターでお金をばらまいても名目の預金残が増えるだけ、と説明している。(私の記憶が確かなら・・・)
なるほど!じゃあ、お金をばらまいても経済に影響を与えることは出来ない、ということのなるのかな?
でもこの本の最初では、石のお金にペンキを塗って使えなくすると島全体が貧乏になり、きれいにするとまた活気がでた、つまりお金が足りないと景気が悪くなると説明している。(私の記憶が確かなら・・・)
・・・なんだか矛盾してないかい?
さらにこの辺りから数式がでてきて、よく分かりません!となった。
しかしこの長年の謎に光明が射した。
どうやらフリードマンはひとびとの「期待」という要素が重要と言っているらしいのだ。ただ単にお金が降ってくるだけでは何も変わらない。それに伴って人々の行動が変わることが重要だと指摘しているのだ!
近年、ばらまき=ヘリコプターマネーと否定的な文脈で使われることが多いような気がするが、本家(たぶん)に立ち返って考えるとずいぶんニュアンスが違うはず。
そのうち書棚から探し出して、今度は最後まで読んでみたいものだ。
『貨幣の悪戯』はアマゾンで今なら98円からある。
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