2011年5月2日月曜日

福島原発半径10キロメートルを

原発事故による周辺への放射能汚染に対する政府の方針は、今のところ「汚染は広く浅く」というものだ。
海洋汚染には、海は広いから大丈夫、というスタンスで、いつか薄まるから放置という対応。
陸地においても、ほこりで人は死なない、と、なかなか大胆な態度を貫いている。
環境放射線量の測定でも、空間線量を重視して、地表にどれだけ死の灰が積もっても意に介さないのは、汚染された土地は回復しないという国と安全保安委員からのメッセージであろう。
灰の積もった土地の除染に消極的なのも、死の灰を集積して濃度を上げれば却って危険、と考えているとすれば合点がいく。

国の方針がどうであれ、地表に積もった死の灰や放射線量の高いがれきは、本来速やかに撤去したほうがい良いことは言うまでもない。そしてその集積場所は福島原発の敷地内にせざるを得ないだろう。
しかし、汚染されたチリやがれきは膨大でどの程度の敷地が必要なのか検討もつかない。
結局発電所周辺の土地すべてを処分場にするしかないのではないだろうか。

早急に作業を始めるには、半径10kmの土地をいますぐ東電に買い取らせ、放射性廃棄物の集積、処分場にするほうが良いと思う。
政府もいつまでも口当たりのいいことを言っている場合ではない。
歯医者の「痛くないですよ」は当てにならないが、治療しない医者はもっと性質が悪い。




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