ところで、私の心のとげ、福島原発について。
いま官邸HPで周辺の放射線量を見ることができます。
そこでレントゲンやCTでの被ばく量と比較して同等だから安全という説明をしています。
しかし、決してレントゲンやCTは安全なわけではありません。
医療被ばくのリスクと病気の発見のベネフィットを比べて、まあしょうがないかと思うから受けているだけです。
例えばレントゲンでは1回50マイクロシーベルト被ばくするそうです。
もし毎時1シーベルトの地域に1年住んでいたとすると年間で8000シーベルトを超えるわけですから、これはレントゲン16回に相当します。
これですぐに病気になるわけではありませんが、用もないのにこんなにレントゲンを撮ることは医者も容認しないでしょう。
発電所周辺の住民も引っ越せるなら、あえて被ばくする理由はありません。
だから微量の放射線であっても、収束の見通しが立たなければそのリスクは見逃せないものになってしまうのです。
(もっとも政府も安全ですと言っているわけではありません。すぐに健康被害を起こすことは無いと言っているだけですが。)
もちろん政府がすべてのリスクを補償することはできないので、引っ越しは個人の裁量でしていただく問題になります。
それより政府の取り組みとしては特に3号炉の押さえ込みが重要で、これに失敗したときの影響を事前に説明するべきだと思います。
徒に不安を助長しないという方針のもとで、却って信頼を失っているのではないでしょうか。
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