2012年4月22日日曜日

行ってきました セザンヌ展

乃木坂の国立新美術館にて。
セザンヌとエミール・ゾラは中学の同級生で、大親友。大人になってからもゾラはセザンヌにパリで書くように勧めていたが、一度酷評にあったセザンヌは故郷に留まって二度とパリに足を踏み入れることはなかった・・・というような風説が流布されていたわけですが実際には20回以上パリを行き来していたそうで。
左の絵は第一回の落選展、いわゆる印象派展にセザンヌが出展したもの。ちょっとブリューゲルを連想しました。
この絵もうねうね歩き回るスペースがあって、そこがいいですね。

セザンヌは若い頃はかなり下手で、晩年が一番よい。
こういう人はまれで、例えばピカソは年をとってから落書きレベルの作品が増えた。まあこれはセザンヌが67歳と比較的短命だったからかもしれない。
今回の展示で、セザンヌが一生を通してまじめに絵に取り組んでいたことが感じられた。つらつら見ながら、なんでこのひとはこんなに真剣に絵を描いてこれたんだろう、新しい絵を創造することにどんな意味があるのだろうかと、なにか畏れの様なものを感じて帰った。


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