ブレーキ調整を調べていたとき、小径車はデメリットが多いという指摘の動画を見つけて拝見しました。まあその通りだと思いますが、自分なりにメリット、デメリットを。
ただし、小径車といってもピンキリです。ここでは15年以上愛用しているモールトンAPBを前提にします。
メリット
1.荷物をたくさん、安定して載せられる。
前後にキャリアを取り付け可能。前キャリアはハンドルではなくフレームに固定されるので、重い荷物にハンドルをとられるということもない。車輪が小さいので荷物の重心が低く安定する。チャイルドシートつきママチャリが小径車なのもこの利点による。もちろんバニアパックを使えば普通の自転車でも荷物をたくさん運べるが、左右均等に重量配分する必要がある。これは慣れるまで大変。・・・モールトンはキャリアもでかいし買い物に便利。実際トートバッグ縛り付けて買い物してます。ロードバイクじゃ大根買えないでしょう。
2.スポークやタイヤが小さいので旅行で携行するときに便利。
小径車はどうしても回転数が多いのでホイール、タイヤの痛みも早い。しかし小さいので消耗品の携行にも適している。長距離乗れば壊れるのは同じなので、スポーク、タイヤを携行し易い小径車は旅にむいている。・・・そんな旅に出かける予定はないですが。
3. 空気抵抗が小さいから快適?
小径車は比較的空気抵抗が小さいとモールトン博士は主張しているが車輪より自分の体で受ける風の方が影響あると思う。リカンベントならともかく。実際向かい風はきつい。
4.乗り降りしやすい。
フレームが三角でないので乗り降りが楽。初心者向き。
5.体にあったサイズを出しやすい。
パーツの変更でベストサイズを出せる。ロードでフレームサイズを間違うとどうしょうもないでしょう。
6.漕ぎ出しが軽い。
初心者には助かる。
デメリット
1.ロングライドに不向き
車輪がでかい方が楽だそうです。私は1日70kmくらいで計画立てています。普通は慣れれば1日100kmは走れるそうなので、やはり小径車は長距離向きではないのかも。(自分の体力は棚上げ)
2.スピードでは他のスポーツ車にだいたい負ける。
そもそもレギュレーションの問題でロードレースには出られませんし、張り合うのがおかしい。ちなみに私の場合、高校球児のママチャリにも負けます。
3.段差危険
ご指摘の通り。私も歩道に乗り上がろうとして吹っ飛びました。しかし要するに気をつけて乗ればいいということです。ママチャリでも吹っ飛ぶときは吹っ飛びます、吹っ飛びました。
4.高速カーブ危険
膨らみますね。下り坂カーブは怖い。ロードなら平気だそうです。すごいですね、本当にそうでしょうか?なんでもそうですが自分の限界を知らないと危ないということだと思います。
5.値段が高い
作りが高級なら納得ですが、現物はそうでもないです。何でこんなに高いの?と正直思います。値段なりの作りにして欲しいです。ロードバイクは安くてディテールがかっこいいと思います。
6.扱える自転車屋が少ない
私はたまたま腕のよいお店に出会えたのですが、工賃は割高のような。オーバーホールすると新品みたいな乗り心地になりますが、実際新車が買える費用だったりします。今年引っ越したのでお店探しに難儀しています。
7.パーツの制限
10年以上前のことですが、もっとフロントの歯数の多いのをくれ、と頼んだらこれ以上でかいのは無いと言われました。
まあ、こんな感じですかね。
ロードとの比較では、スピードでは負けますが、荷物運びでは勝ちます。
ママチャリとの比較では、コストで不利ですが、快適性では圧勝。電動アシストなんか目じゃない。
あと折りたたみ(モールトンの場合は分割)機能についてですが、走行性能にプラスになることはないので(モールトンではマイナスがすごく小さい)、要するに使い方の問題になります。分割すれば輪行袋は小さいものを使えます。またセダンのトランクに収納することも可能なのでいざとなればタクシーにも積めます。キャンプのお伴にモールトン。夢が広がりますね。まあロードバイクでもばらせば同程度になりますが、ロードをキャンプに持って行くひとはいないでしょう。
モールトン博士は分割機構について、10kg超の自転車を担がせるは非人間的なので、5kgづつに分けた、と説明しています。モールトンの純正輪行バックはふつうの輪行袋2つ、って感じです。人間に腕が3本あればよかったのですが。
小径車は旦那の道楽との指摘ですが、どんなにお金をかけても軽自動車1台分くらいだと思います。ガソリン代も税金もかかりませんし 十分実用的ではないでしょうか。なおタイヤ代が軽自動車よりはるかに高く付くのはオーナーだけの秘密です。
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