2013年6月2日日曜日

岩松了の不道徳教室

横浜のKAATで。
ひんぱんに場面転換するお芝居なのですが、舞台装置がよく出来ています。お話は教師と教え子の痴情のもつれや友情の裏切りや大人の男のずるさやら。何の救いもありませんがラストは幻想的でふわりと持って行かれます。
先生の秘密に近づく風俗嬢役の黒川芽以さんはすごい美人で客席通路を歩く場面では少し怖いくらいでした。
あと先生に横恋慕するチャコを演じた趣里さんがとにかく可愛らしい。女子高生親友トリオのやりとりもとてもよかったのですが、こういう雰囲気は日本特有なのかも。
時々いるはずもないひとが見えて話をしているうちにいないと気づく、というコミカルなシーンが、殺したはずの恋人の幻影を見つめるまなざしと重なるところがよくて、笑いをとる場面が作品を構成する骨格になっているのはさすがです。

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