2012年9月30日日曜日

自転車のナンバープレート制に反対

東京都自転車対策懇談会が自転車のナンバープレート制度を提案。
議事録には、難しい問題だがここまできて何もしませんというわけにはいかない、とある。要するに懇談会の成果として画期的なイメージに飛びついたということだろう。反対するなら代案をだせとは与党の常套句だが、さてどうしたものか。

資料によると15cm×5cmの金属プレートを後方から視認できるところに取り付けさせるつもりのようだ。しかしこれは泥よけ、荷台のない自転車には装備不可能。ダウンチューブでは足にあたるし、サドルにぶら下げるか?とも思ったが、落車で刺さりそう・・・背負って走るか?横から見えれば良いならなんとでもなるが。まあ、必要なら各自工夫すれば済むことではある。

懇談会ではナンバープレート制度の他に自転車の安全についてさまざまな課題を検討している。そのなかで、ナンバープレートで解決しようとしている課題は次の二つ。放置自転車と歩行者との事故増加だ。
放置自転車を撤去しても引き取りに来ない。費用は地方自治体が負担しているのが実態。ならば自転車に相応の金額をデポジットさせて引き取りインセンティブにしようというもの。デポジットのためにはなぜかナンバープレートが必要だそうだ。
もうひとつの運転マナー、歩行者との事故が増えているし自転車に恐怖感を感じている歩行者が多い。傍若無人な自転車を取り締まるにはプレートをつけさせて公道を走る責任の自覚を促そうというもの。さらにナンバープレートがあればドライブレコーダーなどで本人特定も可能と考えているらしい。


放置自転車の所有者を明確にするなら既にある防犯登録制を活かし有効なものにすればよいだろう。わざわざプレートをつけるまでもない。もっともデポジットについては別の問題があると思う。
歩行者との事故については、まず自転車レーンの整備、原則車道通行の徹底を行うべきだろう。そのうえでナンバープレート導入に意味があるとすれば事故捜査での便宜性だが、当の警察がこれを要望していない。他人のドライブレコーダーを事故時に検証できるわけもないし、実際には役立たないと思う。

2012年9月26日水曜日

有吉なんちゃらの哲学大喜利

以前うっかり本屋で見かけたのですが、哲学者の決め台詞?をお題にする笑点の大喜利みたいな本がありました。
ぱらぱらめくると、パルメニデスで「あるものはある。」
この瞬間どこの訳を引いたのか知らんが普通「とおんえいない」は「あるはある」だろ?と軽くキレました。

頭に血がのぼり、子供の頃読んだコントがリフレインします。
この八百屋に無いものはない。
じゃあ大根下さい。
大根はない。
無いものはないんでしょ?
無いものは無いよ。

改めて調べる気力がないので何もかも勘違いかもしれませんが、いまだに思い出してはむかっ腹立ちます。
つまらんコントを言わされたパルメニデスが可哀想、みたいな。


2012年9月23日日曜日

読みました 知られざる大英博物館 古代ギリシャ

巻末に収録されている国立西洋美術館長の「ギリシャ美術の普遍性と特異性」が一番充実しているが、図版もなく不親切。
池澤夏樹のエッセイはさすがに読ませるがうらやましいだけ。
極彩色のギリシャ彫刻というイメージはまあ普通に面白い。本文はテレビドキュメンタリーの語り口なのだろうが、あまり練れていない。書き言葉としては違和感がありました。例えば、最期のページ、20年後には彩色の全貌があきらかになるだろう、20年なら待てる! というような文だがなぜ20年?と少し戸惑った。いちいちそんな感じ。

2012年9月16日日曜日

読みました カラマーゾフの妹

名作の続編、というかカラマーゾフ事件の10数年後を舞台としたスピンオフ。同人誌みたいですな。
名作の続編で正攻法なのは、続明暗。これはふつうに傑作。
三人姉妹を追放されたトゥーゼンバフの作者は時効警察の課長さん。これはポストモダン風でかっこいい。
セルバンテス本人による続トン・キホーテ、というのもある。しかもこの続編の前に他の作者の偽ドン・キホーテがあり、続編では偽ドン・キホーテと本物が決闘する・・・あれっ高橋源一郎の小説だったか?
で、『カラマーゾフの妹』はあまり妹は関係ない。ウイリアムギブスンのスチームパンクとピンチョンのロケット小説を思い出し、すこしなつかしい。

聞きました ジーニーは何故良い曲なのか

音楽理論が分からんので大雑把な理解だが、要するに展開したコードが着地しないで不安な感じが意欲的、ということらしい。
ジーニーは少女時代のなかで唯一飽きずに見続けられるPVなのだが、その理由はきれいな足の他にこんな理由があったということか。
講義の音声ファイルは1〜6まであるが、多分3、4、5あたり聞けば十分。
前半はジーニーの話は無いので。もちろん全部聞いてもライブの前説ノリで楽しい。

2012年9月15日土曜日

東横インがNHKと裁判

受信料未払いで裁判。
部屋毎に払えというNHKに対し、空いている部屋やテレビを見ない客の分まで支払う必要はないと主張しているらしい。
その言い分が通るなら、週に1日しか見ないから七分の一に負けろとも言える。一方空いている部屋の分も負担しろとなるなら、電気屋の在庫にも受信料を請求できるのではないか。
私はテレビはアメニティの一種であり売り上げに応じた受信料を負担していれば十分で公正で、受信機毎に課金するという仕組みに合理性はないと思う。なんなら希望の客にテレビをリースする体裁にすればこの問題は避けられるわけで、NHKの長年の主張はばかばかしい。

2012年9月13日木曜日

iPhone5でアップル蹉跌の予感

iPhone5のビデオ見ました。
金属削り出しのケースをミクロン単位で管理して700ものパネルパーツから最適のサイズのものを取り付ける。匠のこだわりを量産ラインで実現したところにグローバル企業の迫力を感じます。
日本のメーカーなら職人の手作り10万円コースでしょう。
日本のものづくりの優位性という幻想を打ち砕かれます。
しかしデザインコンシャスな凝った製造ラインを維持できるのもワールドワイドでバカ売れするからこそ、ではないでしょうか。
いったいいつまでiPhoneは売れるのか?たかが携帯端末、いつ日オールドファッションな遺物になるかしれません。
その日は意外と早いのではないか、そしてそのときアップルの無敵の生産ラインは・・・あー、ファブレスで中国企業に導入させているだけなのかな?

2012年9月5日水曜日

愛を読む人でチェーホフ

たまたまDVD借りました「愛を読むひと」でチェーホフが登場。
先日みたローマ法王の休日に続き、引きが強いです。運命を感じる。
ここでは「犬を連れた奥さん」と、たぶん「かもめ」が読まれている。
見終わったあと、犬を連れた奥さんを読み直すと、不倫ものでした。
チェーホフの短編は少々難しく、さほど面白いとは思わないが、
作家に愛される作家なのかもしれませんね。

全体に良い映画だと思いますが、ドイツが舞台なのにみんな英語を使っているのに違和感。台詞だけなら吹き替えだと納得できますが、本はドイツ語にするべきでしょうよ。

2012年9月2日日曜日

ライオンMac買ったらNASが使えん

先日MacBook Pro買ったらライオンOSでした。
で、IO-data HDL2-Sの書き込みができない。
OSの仕様が変わって対応できないようだ。
Mac OS X Lion から AFP の認証方式が DHX2 へ変更され、Snow Leopard で使われていた DHCAST128が無効にされているとか。

・・・なんのことか分かりません。
とりあえず、デフォルトで無効にされているだけなので有効にすればよいそうで、親切なブログにありました魔法の呪文をターミナルに入力してみたが、うまく行きません。とほほですな。
NASはLAN接続だからOSは関係ないと思っていましたが、ファームのアップデートもないようですし私にはお手上げ。
買うときよく調べておけばよかったなあ。(IODATAはちょっと不親切、とも思います。)