2012年1月9日月曜日

朝日新聞の「前原VS枝野」について

今朝、朝日新聞で前原VS枝野の記事を読みました。
経済成長を志向し、財政再建のため社会保障の削減を必須とする前原氏と、ゼロ成長を前提とした上で、高福祉による雇用の実現をうたう枝野氏との対立という図式です。
私が思うに・・・
枝野氏の主張は要するに公務員を増やすということです。こういうことを日本のギリシャ化というのではないですかね。これまで民営化を進めて来た政策とも整合しないと思います。
前原氏は経済成長を必須の課題としながらも国債金利の上昇を懸念するあまり、当面の景気回復を阻害している急激な円高を容認していることに矛盾があります。

朝日新聞は経済成長はあり得ない夢物語という談話を引用して、枝野氏に好意的なニュアンスを演出し、今後の日本社会のあり方を論じた上での増税論を期待すると結んでいます。しかし当面の問題は今後の日本の社会のあり方(社会保障政策)ではありません。そもそもマイナス成長社会、心の豊かさの時代という奇妙な「時代の気分」がこの議論を歪めています。そしてこのような記事がその片棒を担いでいるのです。民主党内の情況をコンパクトにまとめてくれて分かりやすかったのですが、100害ありというべきでしょう。

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