2011年6月19日日曜日

原発と夢とお金を読んで

毎日新聞の発進箱というコラムで。
なし崩しの脱原発という風潮に、経済面できちんと検証しようという主張です。
原発の代替発電の化石燃料費に3.5兆円、世帯当たり千円/月の負担増、産業界へのインパクトはもっと大きく空洞化を助長しかねませんが大丈夫ですか、という内容です。

ここでは原発というシステムの経済性そのものについての議論と、現時点で原発を終了させることに伴うコストを意図的に混同させるというテクニックを用いています。

もともと原発はエネルギーの安全保障という文脈で導入されたので、経済性、安全性についてはたぶん二の次でした。何が何でも物にしなければならない技術でしたので、経済合理性や安全性の確保は努力義務、という位置づけだったのだろうと思います。
原発の安全保障における価値は、高速増殖炉の開発が頓挫したことで失われてしまいました。
その上でいま経済性、安全性を検証するならば、どのような結論になるのでしょうか。

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