もしこれをドラマの枠組みで取り組もうとすると、ソラリスのようなSF設定や、ある日目覚めると世界が文字通り消え始めていた、というようなメタフィクションになったり。(そう言う映画がありましたがタイトルは忘れた。お客さんのひとりが劇場スタッフに金返せと本気で言っていました。)そういう余計なものを省いて端的に提示しているところが知的で、とてもダンス的だと思う。
ただ普通のダンスほど抽象的ではないので、ダンス(ぽくぽくできない)についての演劇といえばいいのかもしれない。ヴィトケンシュタインにインスパイアされたと言っていたが、まあそんな雰囲気はありますね。
ひとつ気になったのは、書き言葉が話し言葉より根源的なものとして扱われていたこと。演出の都合もあったろうし、成功しているのでこの作品として文句はないが、ちょっと安易かなとも思った。
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