日経BPに、日本の役者が下手なのは、もともと日本人は感情表現に乏しいから、というよもやま分析を披露するコラムがあった。
これを読んで思い出したのが、20年以上前イングリッシュジャーナルに掲載されたピーターブルックのインタビュー。お勉強のため繰り返し聞いたがいまでも聞き取れない。
さてピーターブルックが言うのはなりきり芝居の否定だ。
イタリア人のように感情表現の豊かな国では芝居は大味だ。イギリス人の役者がうまいのは、日常生活で感情が抑制されているから。役者が役になりきったと実感したときの芝居は最悪。役者と役は手とグローブの関係にあり、役者はつねに役をコントロールすることを意識していなければならない。
多分イタリア人の演出家に聞けば、違った答えになるような気がするが、北島マヤに教えて上げたいと箴言だと思っている。
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