自民党幹事長の石原さんが病院で胃ろうの措置をうけている老人達を見てエイリアンのようだとしたそうだ。
医療の現場で患者の尊厳が奪われているように感じ、その哀しみを素直に表したのだろうと思う。人間の本来のあり方から疎外されてしまったありさまをエイリアンと表現したのは分からないでもない。
実際胃ろうするときに葛藤を感じない家族はいない。祖母がその措置をうけるときも叔父は食事の楽しみを奪っていいのか、と悩んだそうだ。
まあこの措置そのものは不可逆的なものではなく、回復すれば元の戻すはずだった。だから見た目は大げさだが、治療のプロセスである限り悲嘆するようなものではない。
残念ながら結局祖母は帰らぬ人となったが、退院して余生を家族と過ごしたひともいるだろう。患者さんを見て心配してくれている石原さんには、それぞれが精一杯自分の人生を生きていますよ、と諭してあげれば安心するのではないだろうか。
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