2013年2月28日木曜日

ツーカー携帯が逝きました

サービス終了後も目覚ましに使用していましたストレート携帯が今朝渾身のバイブスのあとお亡くなりになられました。
画面を灯す力なくメッセージランプを赤く点滅させるのみの姿。バッテリーが膨張し、やっとの思いでとりだすと両面ぷっくりしています。東芝製。
この携帯を使い初めてから今日まで、ずいぶん親戚死んだなとふと葬式を思い出しました。
明日から寝坊しないか心配。

2013年2月26日火曜日

湯川酒造で火事

もうすぐ3月3日なので友人に甘酒を送ろうと、「木曽路」を作っている湯川酒造のHPを覗いたら、なんと25日早朝に火事で甘酒の醸造設備を焼失したと。
気温氷点下10℃でも炎は凍らなかった。なんとも残念である。
清酒のほうは無事だそうで、またの機会に応援したい。がんばれ〜

木曽の酒では木曽路が一番好きだが、蔵元はたくさんあるのでいろいろ試してお気に入りを見つけてはいかがだろう。どれも安くてレベルが高いので、ワインを買うのがばからしくなるほどだった。

2013年2月24日日曜日

ワイズマンはドキュメンタリーの正規表現

先日、アテネフランセで「基礎訓練」と「エッセネ」を見てきました。
基礎訓練は、フルメタルジャケットみたいな題材。
以下、ライフルを与えられた青年がこれで本当にひとを殺すのかと動揺する場面。
青年「このガンは実際にひとを殺したことは?」
教官「ガン?この兵器をなんと呼んでもいいがガンとだけは呼ぶな!ガンとは・・・(何やら別の武器のことを指すらしいです)」
  「この話題をこれからもすることを許す。しかし戦場で三方の囲まれたとき、お前達の脳裏に浮かぶのは、だれにひとを殺す権利があるのか、ということじゃない。防衛本能だけだ!」「敵とはお前達を殺そうとする奴だ。敵を見くびれば死ぬのはお前達だ!」
「俺がこんなことを言うのは、2年後お前達が兵役を終えて無事にベトナムから帰って来れることを願っているからだ。」
この映画、愛と青春の旅立ちの鬼軍曹みたいにお前らウジ虫だ!などと言うひとは出てきません。
この辺り道徳的に相手を責める感じで思い返すとゾクゾクしますな。

このあと、不従順で暴力事件を起した青年を指導する場面は職場か学校か、という趣きです。
青年「私は誰にも迷惑をかけない主義です。実際そのようにして来ています。だから逆に私のじゃまをする奴は絶対に許しません。」
教官「個人としてどう考えるかはお前の自由だと思う。だけどここは軍隊だ。まずアメリカ陸軍の兵士として考え行動する必要があるんじゃないかな。」「気に入らないからといってひとを殴る権利など誰にもないんだ。これは軍法会議ものだぞ。」「こんなことで君を懲罰房に入れるなんて、私もしたくないんだ。本当に無駄なことだ。君だってバレーボールをしたり読書したり、手紙を書いたり。そういうふうに過ごしたほうがいいだろう?」
実際にやっていることは、普通の若者を殺人マシーンに作り換えることではあるのですが、規律を身体化させるという点では教育そのものです。実際歯磨きの仕方を教えるなど、良い習慣を身につけさせることに大変な労力をかけています。

道徳的正しさとその目的の絶対悪が矛盾無く調和している事実を端整に表しているところがこの映画の美しいところだと思いました。
ワイズマンの映画は一見してワイズマンと分かるくらい特徴的ですが、奇をてらった作家性とは無縁です。みんながワイズマンのパクリでたとえば「運動会」とか「クリスマス会」など撮れるようになったらかなりシュールですね。

2013年2月19日火曜日

アマゾンの日本売り上げが7300億円というニュース

宿泊したホテルでテレビを見ました。あると見てしまうテレビッ子です。
そこで見たニュース。アマゾンの日本での売り上げが7,300億円で楽天の手数料収入を3,000億円も上回っているのだそうです。アマゾンが国内最大のインターネット通販会社よりも大規模な商売をしているのに税金を払わない、そんなふうに言いたいのかもしれませんが、比較する数字としては意味が無く、引き算自体成りたたないように思いました。

多分アマゾンの粗利は1〜2割くらいだと思うので、1,000億円と4,300億円の比較になるのではないでしょうか?そうしますと、楽天の四分の一程度の規模、ということになるのでは?

それより楽天の売り上げが1兆4,000億円だそうで、こちらに驚きました。手数料高くないですか?
私はアマゾンで買うことが多いです。
楽天は使いづらく馴染めないので、あまり使っていません。

2013年2月12日火曜日

ローマ法王の休日

ローマ法王がご退任だそうだ。まさに映画を地でいく展開で、おつかれさまでしたと素直に言いたい。

武田シンポジウム2013

今年の武田シンポジウムは「つくって理解−細胞から宇宙まで−」。
昨年まで車いすでいた武田会長さんがお亡くなりになり、司会だった唐津さんが会長に、赤城さんと言う方が司会をする新体制だった。講演後の質疑応答は従来通り唐津さんが担当、質問は3つくらいで手短かだったが興味深かったです。

「つくって理解」というテーマ設定は一見親しみ易く、実際楽しかったが、研究領域は再生医療、人工生命、素粒子観測とどれも神を恐れぬ所業だ。実際、科学における真理の探究が人間社会に何をもたらすのか?という問いを先生皆さんが強く意識し、単なる好奇心を超えた社会的責任を自覚されていることがよく分かる講演だったと思う。
感じるところは多いが、とりわけ医者の岡野先生が現在の制度の枠組みが患者を治すという本来の医療の目的を阻害しているという主張は熱が込められて心を動かされた。

ただ、このままでは心臓のペースメーカーも中国製しか使えなくなるぞ、という例えはあまり良くないように思う。(現在ペースメーカーはおもにアメリカ製。ちなみに国産は存在しない。医療保険の削減のため安い中国製しか保険適用されなくなるだろうというお話でした。)

昨年に比べ今年は明るい雰囲気で進行したのは、アベノミクスでちょっと希望が見えて来た世相を反映していたのかもしれない。

2013年2月8日金曜日

東京駅のパン屋さん

東京駅構内にあるブーランジェリー ラ・テールは、焼いたあとでも酵母が生きていると主張するパン屋さん。そんなはずはないが、そう言いたい気持ちが分かる、大変フレッシュでキレの良いパンだ。

本格パン屋さんは甘いものをどのように位置づけるか、で苦労されていると思う。本当は菓子パンを扱いたくないと思っているような気がするし、そうはいっても菓子パンなしには成り立たないのが現実ではないでしょうか。
このパン屋さんの場合、本格パンを啓蒙しつつ、菓子パンにも妥協しないというバランスが良い。ドイツ風の揚げパンが絶品。他も美味しくて、しかも3日経ってもあまり堅くならず楽しめる。このあたり酵母が生きている?と思わせる所以。

パン屋さんは苦労のわりに報われない仕事だと思う。結局続かなくて寂しい思いをしたことは一度や二度ではない。いままでお世話になった美味しいパン屋さんすべての志に、感謝と哀悼の意を表します。おいしいパンを教えてくれてありがとう。

2013年2月7日木曜日

アーティチョークの夢

冷蔵庫で
育ちすぎたアーティチョークは
食べるところが無い

2013年2月4日月曜日

フレデリック・ワイズマン の上映

DVDではあまり見ることのできないワイズマンの作品がアテネフランスで上映。
期間は2013年2月21日から3月16日まで。
以前やはりワイズマンをここで見たのは10年以上前のことだが、ほんとたまにしか見られないので時間が合えば見るべし。
ワイズマンは10代で見るか、40代で見るかで人生が変わる、ような気がする。ワイズマンの目をコピーするだけでもすごい達成があるように思う。というわけで国民の福祉のため、DVD全集を出して欲しいわ。まあ見たからまねできるというわけでもないが。

LHH300Rは普通に使えました。

いままでさんざんディスクを読み取らねえ、半分しか再生しねえと騒いでいましたが、解決しました。早とちりしてマランツのNA7004を買ったり、それがまた使えなくなり時間を無駄にしたり、いろいろありましたがもう迷うことはありません。

ディスクトレイが動かなくなったLHH300Rは、
トレイをつまんで引き出してCDをセットします。
そうしたら必ずOPEN/CLOSEボタンを押します。
するとCDのTOCを読み込みます。トラック数と収録時間が表示されない場合はもう一回押しましょう。押せば読みます。読めば鳴ります、唄います。ただそれだけのことでした。
CDで聞く音楽は楽しいです。楽しいを超えて楽だ、面倒が無い。だいたい同じ曲ばかり聞く私にはPCオーディオなど面倒なだけなのです。

そもそもクラシックはリッピングするとどれがどの盤なのか分からんし、だいたいタイトル等のデータの書き方もまちまちだすぎる。なんとかしたほうがいいよ。みなさんどうやって楽しんでいるんですかね?

結局ソウルノートのCD1.0か、ボウのZZ-eightの二択かな、と思っていた矢先の復活でした。まあ我ながら、何故この選択肢で悩めるのか不思議ですが。

2013年2月3日日曜日

行ってきました 王羲之展

上野の王羲之展に行きました。『とめはね!』読んでいなければ興味持たなかったかも。最高傑作とされる蘭亭序の拓本をたくさん見ることができましたが、あまりこれの良さは分からず。ただ、楷書がとてもきれいでした。王羲之がフォントのパテントを取得していたら王家は大富豪になっていたでしょう。

実際のちのひとは王羲之の書いた文字を組み合わせてあらたに文章を起したりしていて、「王羲之フォント」として使っていたようです。もっともこれは手本として後世に残すというという趣旨だったようですが。
文章の内容もよく、実直で飾らない、誠実な人柄を感じました。

また写真も無い時代に、ひとの字を写すという途方も無い作業を行った当時のひとの書に対する情熱にも感心しました。時間があったらまた立ち寄りたいものです。