ダウト という映画。
生徒にいたずらするホモ野郎では?と、フィリップシーモアホフマンの神父を、メリルストリープ演じるシスターが追及する、もやもやっとしたサスペンスだ!
証拠なんかなくても見た目でホモの幼児性愛者と分かるという主張には、まったく恐れ入ります。
会話中心でちょっと難しい映画だったが、借りたディスクに傷がありうまく再生できなかったこともあり、3回くらい続けて見てしまった。
まず吹き替えで、しかし吹き替えだとメリルストリープの演技のニュアンスが変わってしまうので、さらに字幕で見ることをお勧めする。
わたしは2度目はランダム再生で見たのだが、シーンの脈略がなくなるため一つ一つの映像の意味が浮かび上がって分かりやすかった。
映像特典に監督の解説つきで鑑賞というのがあり、これも映像の凝ったつくりの解説など楽しめるのでおすすめ。
とくに面白い映画ではないが、なぜが飽きずに繰り返し見られる不思議な映画だ。
まあこれだけ見ればレンタル料の元はとった。
わたしはこの映画を見ながら「ねじのひねり」という小説を思い出していた。
独身の女家庭教師が、教え子の子供を守るため幽霊と戦うというお話だ。
メリルストリープ役のシスターにこの家庭教師を重ね合わせた。
世俗化された神父と厳格なシスター。黒人の子供と白人の神父。同性愛者と戦争未亡人。社会の新しい価値観の台頭と伝統的な教会。
いろいろなテーマを切り取ることができる映画で、検索すると地味な作品なのにレビューが多い。
みんな、何か言いたくなるんでしょうね。