大雪の中、根津まで。武田シンポジウムに今年も行ってきました。
帰りは4時間かかったよ。
さて今年のテーマは「人間とは何か?」
ヒトゲノム解析、東大入試ロボ、ゴリラからみた人間、と楽しい切り口で今年は分かり易かった。去年は難しかったなあ。
なかなかショッキングだったのが、人工知能に入試問題を解かせるという研究の紹介。だいたい今の実力で私立文系くらいらしい。現代文などはグーグル的な統計処理で正答率50%(4択)だそうだ。ただし文意を把握するアルゴリズムをもっているわけではなく、たんに統計上の相関だけで判断させているそうだ。
学校の統計の授業では意味の無い相関関係に注意を促しているが、最先端の科学はすでに「意味など無意味。おえらいさんにはそれが分からんのですよ。」というところまで来ている。
というわけで人間にしかできないと従来考えられていた知的労働の分野をAIで代替することは案外簡単で、本当に人間にしかできない領域はかなり限られている。
典型的な例はアマゾン。あの商品おすすめという知的活動はAIが、倉庫のピッキングという単純作業は人間が行うという棲み分けになっている。
教育の現場ではこのような労働市場の激変に対応できるよう教育の内容を見直さないといけない、というようなお話でした。
私が思うに裁判官、会計士、教師のような職業もAIに取って代わられるように思います。
その見通しも衝撃的なのですが、それ以上に例えば将棋AIのようにその内容、アルゴリズムが不明のまま、ただ結果だけを受入れざる得ないという知識のブラックボックス化があらゆる現場で極限まで進むだろうということ。そのとき人間に科学する意欲が未だ残るのか、不安に感じます。少なくとも知識のスタイルはおおきk
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