クリッパー1月号にハーバードの知性を鍛える教室という特集。
おなじみの目の前の1名を犠牲にして5名を助けるのが合理的論が紹介されていた。
今回は哲学ではなく心理学として。たわいものないので本当に大学でこんなことを教えているのか疑問ではある。
1人助かるより5人助かるほうがいいという合理的な判断がシチュエーションの違いで歪むのはなぜかという問題意識のようだ。
もっともらしい理屈づけはともかく、致命的なのが自分は常に安全で誰を殺すか采配する立場でしかものを考えられていないこと。
経営者が経営難で従業員の誰を斬首するのが正義か悩んでいるようなもので鼻白むが、むしろこれが正義の本質なのかもしれないと思った。つまり与え奪う側の正義と、遺棄され犠牲になる側の正義と。英雄道徳と奴隷道徳と言い換えてみたり。
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