2014年4月13日日曜日

ぼくたちのムッシュラザール


ムッシュラザールは代用教員。植民地出身で亡命者。テロで殺された妻の意志を継ぐように身分を偽って小学校の先生をしている。
前の担任は教室で首つり。だからこの映画は首つり映画に分類される。(同カテゴリーにはロバートアルトマンの『ジンジャーブレットマン』がある。)
この映画の最大の特長は悲劇はあっても悪意は無いというところだろう。ハッピーエンドではないけれど、お互いがそれぞれの人生を受け入れ、認め合って生きていくという覚悟性が、寒い冬の突き抜けた青空のような爽やかさをもたらす。

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