立て看板では600年の歴史云々と盛っているが、ここの能舞台は明治時代に山車の倉庫だったものを改修したものだそうだ。建物自体は豊臣秀吉にまでさかのぼるらしい。
演目は、最初に田村。次に休み無く狂言が始まり、これは二九十八。平成二十九年にかけたのと能楽堂の名前が九ナントカ、ということで選んだそうだ。
日も暮れて、ろうそく点火とセレモニー。つづいて舞がふたつ、井筒と善知鳥。ウトロと読むらしい。ウトロは猟師が死後地獄でウトロという鳥のお化けに苦しめられているのを供養してくれという話らしい。
ろうそくの明かりとスポットライトできれいでした。
最期の能が巻き絹でこれもよかった。
神社の境内に能舞台があるが、実際見るのは初めて。とても距離が近く、臨場感、迫力のある舞台で感動しました。
また簡単なマンガのあら筋紹介があったのも理解を助けてくれました。ありがとう。
ろうそく能と銘打っているが、ろうそくだけではまったく舞台が見えない、ということもよく分かりました。
同じ日、昭和記念公園で電灯、PAに頼らない薪だけの古式薪能があったのですが、どのような感じだったのか気になります。